@article{oai:kaetsu.repo.nii.ac.jp:02000005, author = {宇田川, 拓雄}, issue = {1}, journal = {嘉悦大学研究論集}, month = {Oct}, note = {日本の高等教育進学率は1963年に15% を超えた。M. トロウ(2006)のモデルでは日本の高等教育は1960年代にエリート段階から大衆段階に入り、エリート層の特権だった高等教育は一定の資格があれば誰もが学べるものになった。大学進学には大学を選択し試験に合格しなければならず、それを支援する大学ガイドが必要となる。雑誌『蛍雪時代』は戦前から発行が続いている大学ガイドで、かつては大学を目指す地方在住の受験生にとって重要な情報源だった。蛍雪時代には大学選択や学力強化とは直接関係ない文芸投稿記事、時事問題解説、人格形成に関する随筆、学生の課外活動などを扱ったページがある。それらの記事は学生が入学後にエリートの資質の修得に適したライフスタイルに適応する準備をさせる役割を担っていた。エリート大学のエリートにふさわしい知性と人格を涵養する教育機能は大衆化によって失われたが、最近、科学技術の発展が加速し国際競争も激しくなったため、大学に卓越人材育成(エリート人材育成)の期待が寄せられるようになった。本稿では蛍雪時代が単なる受験雑誌ではなく、学生をエリートの資質の涵養に誘導する役割を持っていたことを検証し、今後の卓越人材育成の参考に供したい。}, pages = {53--62}, title = {エリート段階の高等教育における大学ガイドの役割}, volume = {66}, year = {2023} }