@article{oai:kaetsu.repo.nii.ac.jp:00000908, author = {飯野, 幸江}, issue = {1}, journal = {嘉悦大学研究論集, KAETSU UNIVERSITY RESEARCH REVIEW}, month = {Nov}, note = {P(論文), 近世日本を代表する商家の一つである三井家は、呉服業と両替業を基幹事業として発展した。三井家では呉服業を営む営業店を本店一巻、両替業を営む営業店を両替店一巻としてグループ化し、その頂点に統轄機関として大元方を位置づけることで営業店管理を行った。本店一巻と両替店一巻は、それぞれ決算帳簿を作成した。これらの決算帳簿は事業グループとしての利益を明らかにしており、三井家の基幹事業の経営状態を知る上で重要な史料である。 しかしながら、両グループの決算帳簿における計算方法や明らかにしている内容は全く同じというわけではない。  本稿では、享保期における本店一巻と両替店一巻の決算帳簿の内容や計算構造を明らかにした上で、両者の相違点を明らかにした。そして、それらの相違点の原因について可能な限り探った。その結果、両者の相違点として、当期純利益の計算方法および計算要素が異なること、投下資本利益率に用いられる利益が異なることなどが明らかになった。これらの相違点は、両グループの決算帳簿における損益計算の違いに起因するもので、それは両グループに所属する各営業店の決算帳簿における決算方法の違いに起因するものである。さらに各営業店の決算帳簿における決算方法の違いは、両グループの事業の違いに起因するものであり、それが両グループの決算帳簿の違いとして反映されているといえる。}, pages = {23--42}, title = {享保期における三井家の本店一巻と両替店一巻の決算帳簿}, volume = {60}, year = {2017} }