@article{oai:kaetsu.repo.nii.ac.jp:00000912, author = {富岡, 健太郎}, issue = {1}, journal = {嘉悦大学研究論集, KAETSU UNIVERSITY RESEARCH REVIEW}, month = {Nov}, note = {P(論文), 日本は世界に類を見ない速さで少子・高齢化が進行しており、今後日本経済への多大な悪影響が懸念されている。このような人口減少等の社会環境変化に対し中央教育審議会は、大学教育において、国民一人一人が主体的な思考力や構想力を育み、想定外の困難に処する判断力の源泉となるよう教養、知識、経験を積むとともに、 協調性と創造性を合わせ持つことのできるような教育への質的転換を要請している。しかしながら実際の大学教育の現場において「主体性の欠如」「学習意欲の不足」は主たる課題であり、近年悪化する傾向にある。  本稿では、大学教育における教育方法として未だ主流である「教員による一方向的な講義形式の教育」において、限られた主体的学習行為である質問に着目し、質疑応答の数を飛躍的に増加させることで学習意欲を高めることができるかについて検証を行った。  質疑応答の数を増やす方法として、過去6年間の授業の質疑応答の蓄積がある「中小企業論」を対象とした約2,700 問の質疑応答データベース(以後SQANS)を構築し、学習者がいつでもどこでもスマートフォン(以後スマホ)やパソコンを用いて質問できるようにした。その結果「中小企業論」通年30コマの授業で9,000件の質疑応答が実現できるようになった。  学習意欲の向上については、質問に対する回答が直接得られることに加え、質疑応答の内容を学習者同士で共有することにより、他の質疑応答から影響を受ける効果が期待される。これらの期待成果に対するアンケートの結果、共に7~8割の学習者から効果があったと回答が得られ、多くの学習者にとって質疑応答(の数)が学習意欲を向上させる効果を確認することができた。  また、学習者のSQANSの検索数は、諸成績のうち、知識の定着度を評価する「課題レポート」との相関が低く、考える力を評価する「感想文」の点数と相関が高いことから、質疑応答が考える力を醸成する可能性を示唆している。この点については今後SQANSを教育プログラムに発展させ、実証していく予定である。}, pages = {81--100}, title = {学習支援型補助教材(質疑応答データベース)が学習意欲に与える効果に関する研究 : SQANSの実証事業を通じて}, volume = {60}, year = {2017} }