@article{oai:kaetsu.repo.nii.ac.jp:00000919, author = {林, 林}, issue = {2}, journal = {嘉悦大学研究論集, KAETSU UNIVERSITY RESEARCH REVIEW}, month = {Mar}, note = {P(論文), 本稿は、日本語の存在文に対する統一的な解釈につながる意味と構文の枠組みを求めるために、状況意味論の概念を踏まえ、日本語の「ある/いる」存在構文を再考察した。具体的には、構文要素の意味関係に重点を置いて、中国語の“有”構文、“在”構文との対応を参考にしつつ、「存在」と「所有」という二大意味状況における存在構文の意味関係を見てきた。日本語の「X にY がある」と「Y はX にある」という構文は、いずれもその構文要素であるX とY の反対称関係によるもので、且つ、プロトタイプ的な構文として二通りの構文系列をなし、中国語の“有”構文と“在”構文にきちんと対応していて、「存在」と「所在」という存在表現の基本的な意味対立を反映している。そして、二通りの構文の変異形は、いずれもX かY のメタファーによる意味拡張したものである。中国語に比べ、日本語の存在構文はより助詞の働きに頼る構文タイプということもあわせて観察でき、日本語の「ある」存在構文の枠組みの見直しに示唆を得ている。}, pages = {23--42}, title = {日本語の「ある/いる」存在構文に対する再考察 : 反対称関係及び中国語の存在構文との対応から}, volume = {60}, year = {2018} }