@article{oai:kaetsu.repo.nii.ac.jp:00000938, author = {王, 欣}, issue = {2}, journal = {嘉悦大学研究論集, KAETSU UNIVERSITY RESEARCH REVIEW}, month = {Mar}, note = {P(論文), 従来、「不老不死の丹薬」、「八月十五日の家出」、「月宮殿へ行く」、挿絵という要素から上田秋成の作品『諸道聴耳世間狙』(以下、『世間狙』と略称する)四之巻三は、『竹取物語』、「嫦娥」の故事と関連付けられたが、詳細な分析が行われなかった。その他、唐土太夫の唐風好みの役割もまだ検討されていない。  本稿では、まず、『世間狙』四之巻三の住屋吉介と唐土太夫の恋愛譚を、『竹取物語』の帝の求婚譚と比較し、両作品の高い関連性を明らかにする。その次に、人物造型の変更、趣向の置換という視点から両作品の相違点を考察し、唐土太夫と住屋吉介の詩と和歌の贈答と、浄瑠璃『新うすゆき物語』の和歌、『江談抄』第四の都在中の詩と女房の和歌、謡曲『白楽天』の白楽天の詩と漁翁の和歌との関連性を明確にする。さらに、女性が詩を作り、男性が和歌を作るという設定から、人々の通念及び遊廓の規則に反しながらも、恋愛を展開していく唐土太夫と住屋吉介の滑稽さを読み解く。このことから、筋立てとして『竹取物語』の帝の求婚譚が受け継がれた『世間狙』四之巻三の恋愛譚が、遊廓の規定を無視する唐風好みの唐土太夫の滑稽譚として構想されていると結論付ける。}, pages = {35--49}, title = {恋愛譚における唐風好み考 : 『諸道聴耳世間狙』四之巻三と『竹取物語』を中心に}, volume = {62}, year = {2020} }